神大経営の編入試験には小論文が課されますが、これまで小論文をまともに学んできた人はいないと思います
そこで今回は、実際に受験して合格した僕が注意したポイントや、勉強方法をご紹介します
編入学試験本番の点数は100点満点で87.5点でした
目次
小論文を書くコツ10選
①ポジションを取る
小論文は、物事の証明とイコールとも言われます
何か(自分の意見)の正しさを証明するためには、まず自分の意見を表明しなければいけません
そのため、課題文に対して自分の意見をまず決めましょう
それがポジションを取るということです
②王道の型にはめる
文章における王道の型は「起承転結」です
「起」では、課題文を読んで思う問題点を示しましょう
「承」では、一般的な意見の正しさを認めつつ、自分の意見がより正しいことを示すための土台を作りましょう
「転」では、一般的な意見の間違っているところを説明しながら、自分の意見を表明し、正しさを証明しましょう
「結」では、正しいことが証明された自分の意見を再度提示して、小論文を締めくくります
よく用いられる展開
だろうか⇒問題提起
たしかに⇒一般的な見方に対して一部理解を示す
しかし⇒自分の意見を表明
なぜなら⇒自分の意見の正しさを証明
よって⇒自分の意見を再度表明
③主体性を持つ
自分の意見を証明するためには、主体性のある意見を提示する必要があります
課題文を要約しただけの文章が好まれないのは、この「主体性」が欠けているからです
④客観性を持つ
自分の意見を証明したい相手は、あなたの意見に懐疑的な人達です
そんな人たちに自分の意見を通すためには、相手が納得できるだけの客観的な証拠が必要です
「これを伝えたら相手の考え方は変わるだろう」というような決定的な証拠を提示しましょう
⑤「です・ます調」、「だ・である調」を統一する
これは文章を書く上の基本的なルールです
~~です。だが、~~なのだ
のように、口調が変わるだけでも文章の理解が難しくなりますし、減点対象にもなります
清書をする前に、どちらの口調で書くのか決めておきましょう
⑥主語と述語を対応させる
これも文章を書く上の基本的なルールです
しかし、文章を書いていくと案外忘れがちになるので注意が必要です
例えば「あの商品の強みは、〇〇と〇〇が強みだ」みたいな文章は、結構多くの人が書きがちです
改めて見返すと気持ち悪いですよね。
「あの商品は、〇〇と〇〇が強みだ」「あの商品の強みは、〇〇と〇〇だ」のように、主語と述語が一致するように気を付けてください
⑦1つの文章に含む内容を1つに絞る
1つの文章に含む内容を1つに絞らなければ、ただ冗長で意味が分からない文章になってしまいます
このようなことを避けるため、文章を書く中で定期的に振り返りながら、冗長な文章がないかをチェックしていきましょう
「このリンゴは昨日〇〇商店で買ってきたんですが、めちゃくちゃ赤くて甘みもあっておいしいんですよ」
↓
「昨日〇〇商店でリンゴを買ってきました。真っ赤で甘みも強くておいしかったです」
⑧最初から解答用紙に書くのではなく、初めに構成を考えてから清書をする
結構多くの人がやりがちなのが、課題文と問題文を見たらすぐに解答用紙に清書をするミスです
解答用紙に直接書きながら、構成を考えていくと、失敗した時に後戻りができません
このような事態を防ぐために、課題文と問題文を見たらまず、問題用紙の空白部分に下書きをしていきましょう
下書きといってもガッツリ書くわけではなくて、先ほど紹介した王道の展開に合わせて、軽く内容をメモする程度で大丈夫です
この下書きをすることによって、無駄な文章や外せない文章を区別することができるので、より良い小論文になります
⑨前もって時間配分を決めておく
神大経営の小論文は60分という時間制限があります
その60分間で課題文を読み、問題文を把握し、構成を考え、実際に清書をし、見直しをする必要があります
文章を書くスピードは人それぞれなので決まった時間はありませんが、自分なりに書きやすい時間制限を設定しておきましょう
僕は課題文と問題文の把握、構成に30分以上をかけて、入念に準備するタイプです
⑩必ず見直しをする
解答が早めに終了した時にボーっとしている人がいますが、絶対にやめましょう
60分間で問題文を読んで、考えて、書くというプレッシャーの中でミスをしない人はほぼいません
絶対にどこかでミスをしているので、試験官になったつもりで自分の解答を先頭から最後まで見直しましょう
矛盾点や漢字ミスなどがあれば、消しゴムで綺麗に消して修正しましょう
小論文の勉強方法
添削してもらう
改善する
小論文の勉強方法は、とにかく文章を書くことしかありません
また文章を書く際は、試験本番と同様の条件にしましょう(神大経営なら600字×60分)
文章を書いた後は、誰かに添削してもらいましょう
文章が上手で添削に協力してくれそうな人を探せないのなら、予備校に通うのも手です
予備校なら間違いなく書いた文章をいくらでも添削してくれます
文章を添削してくれる人を探すのはなかなか難易度が高いと思います
ですが、添削をしなければ文章力が全く高まっていかないので、根気強く探し続けるか予備校に通いましょう
そして添削をしてもらって、改善点が分かれば、それを意識して以降の小論文に活かしましょう
書くたびに改善点が見つかると思いますが、それが上達している証拠です
基本的には、小論文の勉強はこれの繰り返しです
書く内容(テーマ)
・新聞の社説を自分流に再構成する
・あるニュースなどに対して、(経営学の)専門知識を織り交ぜて文章を書く
など、実際に試験に出てきてもおかしくない内容を扱うのがポイントです
とにかく60分の時間制限で600字を用いて、自分の意見の正しさを証明できるように訓練しましょう