どうもこんにちは、masaです。『編入学の教科書』をご覧いただき、ありがとうございます!
まず軽く自己紹介をしておきます
僕は工学を5年間学び、途中から工学への興味を失い、経営学を学びたい思いから神戸大学経営学部への編入学を成功させた人です。
ですから編入学については、確実に皆さんよりも詳しいと思っています。
そこで、僕が持っている情報を皆さんにお伝えしたいと考えました。
なぜなら僕自身、受験生時代には編入学に関する情報を集めることに大変苦労したという過去があるからです。
この『編入学の教科書』を作るにあたっては、僕が受験生時代に知りたかったことや、受験生時代に知っておくべきだったことをたくさん盛り込むことに尽力しました。
皆さんの力になれればと思っていますので、ぜひこのまま本編へと読み進めてください!
目次
編入学とは?
ではまず編入学とは何か、というところから始めていきます。
編入学とは、短期大学・高等専門学校・専門学校の卒業者や、4年制大学の在籍者のために用意された進路変更のための手段の一つです。
同じ学部でもより高いレベルの大学で学ぼうとする学生や、学部変更をしたい学生にとって非常に有用な手段となっています。
受け入れ人数は大学によって変化しますが大別すると、①一定人数を絶対に受け入れる大学と、②若干名の募集で一定レベル以上の学生しか受け入れない大学の二つに分かれます。
編入学のメリット
編入学のメリットは、何といってもレベルの高い大学に比較的簡単に入学することができることです。
なぜなら、編入学では試験科目数が非常に少ないところがほとんどだからです。
多くの大学が英語と専門科目の二つしか実施しませんし、多くてもそれに面接か小論文を加えた3科目という大学で大半を占めます。
ですから勉強すべき科目数が少ない分、対策を取れば大学一般入試よりも入学しやすいことは言うまでもありません。
従来は短大や高専の学生のために編入学が準備されているという側面が強かったですが、近年は4年制大学の学生が編入学を目指すということも珍しくありません
大学一般入試で試験に落ちてしまった学生がリベンジを果たし、志望大学に入学することができる最後のチャンスが編入学なのです。
編入学の出願資格は?
編入学試験を受けるためには、出願資格を満たしている必要があります。出願資格は大学によっても異なりますが、
① 高等専門学校を卒業している、または今年度卒業見込みであること
② 4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得していること、または今年度62単位を修得見込みであること
③ 学士の学位を有していること
④ 短期大学を卒業していること
⑤ 外国においてこれらに準ずる資格を得たと認められること
であることが一般的です。
志望校の決め方
編入学試験を実施している大学は思ったよりもたくさんあります。
また編入学試験は、日程がかぶらない限りは受験し放題なので複数大学の併願で挑む方も多いと思います。
ですから、志望大学を決める際には一定のルールみたいなものを自分で作っておいたほうが、あまり迷わずに済みそうです。
神戸大学経営学部の編入学試験を受験する方にオススメの併願大学
① 学びたい学問かどうか
やはりせっかく編入学試験を受けるのですから、自分が学びたい学問でないと受験する意味がありません
僕のようにもともと工学を学んでいた人間でも経営学部の編入学試験を受験することができるのですから、自分が学びたい学部を最重要視してください。
② 偏差値
こちらは現状の学力とこれからの努力によって届きそうな範囲を考えてから、大学を決めてほしいという意味です。
やはり努力すれば届きそうなギリギリのところを受験しないと、簡単すぎても努力しませんし、厳しすぎても努力はできないと思います。
③ 国公立か私立か
こちらは金銭的な面で考慮しなければいけないところです。
やはり国公立のほうが学費は抑えられます。だいたい私立の半分ほどですが、最低でも2年間通うとなると少なくても100万円以上は変わってくるでしょう。
また入学金でもかなり差は出てきます。一方で、私立でも上位校になってくると施設が充実しているので、そのあたりも考慮しましょう。
④ 自宅からの距離
こちらも金銭的な面で考えておきたいところです。
自宅から通える大学だと、1人暮らしせずに済みますから生活費などは余分にかかりません。
また家事などに時間を取られることもあまりないでしょうから、勉強に集中することができるでしょう。
⑤ 試験科目
試験科目も重要になってきます。
自分が得意な科目(例えば英語など)の配点が大きいほうが合格しやすいでしょう。
逆に今まで学んだことがない科目が試験科目に設定されていると、当然ですが他の学生よりも勉強しなければ合格はできません。
⑥ 試験日程
こちらは最後の最後に考えなければいけないところです。
複数の大学の試験日時がかぶる場合や、1日違いでどうしても行けない場合などもありますので、行きたい大学をリストアップできたら最後は試験日程を確認しておきましょう。
英語試験の注意点
編入学試験ではほぼ確実に英語の試験があります。
しかしその内容は大学によってさまざまで、その大学独自の試験を作成する大学もあれば、TOEICやTOEFLで置き換える大学もあります。
複数の大学を受験する際は、英語がTOEICに置き換えられている大学だけに絞るなどして、できる限り勉強する科目を減らしておきたいところです。
志望理由書について
志望理由書は編入学試験でほぼ確実に求められます。
その理由は本来4年制の大学に途中から入学させる以上、ある程度その大学の学風や方針に合った人である必要があるからです。
もちろん実際には学力試験のほうが重要視されるでしょうが、合格ラインギリギリの二人のうちどちらかしか合格できない場合には、最終的には志望理由書で合否が決められることもあるでしょう。
それほど志望理由書は重要であり、試験の第1ステージであると言ってもいいでしょう。
勉強方法について
編入学試験に向けて勉強している方は、大別すると2パターンに分かれます。
①独学で試験に挑むパターンと②予備校に通うパターンです。
僕は予備校に通いましたが、その経験から分かったことがあります。
それは志望する学部が今の大学と同じ学部ならば、予備校には通う必要がないということです。
僕は工学を学んでいたので経営学をどのように勉強すればいいのか全く分かりませんでした
だから予備校に通うことを決めたのですが、もしもともと経営学を学んでいたとしたら、予備校には通いませんでした。
なぜなら予備校であろうが独学であろうが、やるべき勉強の方法は同じだからです。
志望する学部ごとにやるべき勉強方法というものがあります。
ですから、編入学したい大学の学部が現在の学部と同じであれば予備校には通わなくてもいいと思います
やはり予備校の学費はかなり高いですからね。ちなみに僕の場合は約70万円かかりました。
その他テキストなど諸々の費用を合わせると、編入学試験を受けるために100万円以上費やしていると思います。
単位認定について
試験が行われる時期について
編入学試験の日程は大学ごとにバラつきはありますが、基本的に理系学部が5月から7月がピークで、文系学部が9月から12月がピークとなっています。
例えば経済学部の大学を三つ受験しようとしたら、だいたいは同じ時期に試験がありますので、複数の大学の受験対策を同時期に行わなければならないことになります。
ですから、受験対策は前もって十分に行うようにしましょう。
過去問の入手方法について
編入学にかかる平均的な費用は?
編入学試験の受験費用はどこの大学もほぼ同じで、3万円といったところです。
それが受験する大学の数だけかかってくることになります。
また大学が家から遠ければ、新幹線や飛行機に乗るためのお金も必要になりますし、現地での宿代もかかることになります。
ここでは受験する大学が二つで、そのうちの一つが家から近い大学、もう一つが前乗りしなければいけない遠くの大学であると仮定して、だいたいの費用を計算します。
・受験費3万円×2=60000円
・振込手数料約1千円×2=2000円
・新幹線代約8千円×往復=16000円
・宿代約10000円
合計で88000円となり、だいたい10万円くらいが必要になることが分かります。
さらにこれに加えて、勉強するために参考書を買うこともあるでしょうし、予備校に通う人もいると思います。
独学で自宅に近い大学1校しか受験しない場合は5万円くらいしかかからないでしょう。
一方、1年間予備校に通い、自宅から離れた大学も含めた複数の大学を受験する場合は、本当に100万円近くかかることもあると思います。
どのようなスタイルで受験に挑むのかは、自分の好みと環境、そして金銭的な面から決まってきそうです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
編入学について、ある程度理解できましたか?
編入学という制度はあまり馴染みがないのでどのようなものか分かりにくいかもしれませんが、やってみると意外と簡単です。
もしあなたが、今の大学に通い続けることに何か不満を抱えているか、もっとレベルの高い大学で学ぶことを望むのであれば編入学はかなり有効な手段となります。
よりレベルの高い大学に通う自分の姿を想像してワクワクするのであれば、編入学を目指してみてはいかがでしょうか。